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前回のミラノ展示会では、ランニングシューズの豊富さと出来のよさに大満足し、今回も期待すべく現地入りする所だったが、残念な連絡がメーカーから入っていました。
実は、三つのメーカーでジョギングスタイルのスニーカーを買い付けていたのですが、そのうち二メーカーから生産しないとのメールが届いた。
その二つは、スポーツメーカーのスニーカーと完全に差別化できるデザインや素材使いなど他のイタリアメーカーと比べてもオリジナリティーがあり、ぜひ皆さんにも実際に紹介したい商品でした。個人的にも履きたかったので、かなりがっかりした気分だったのです。
注文したスタイルがメーカー側からキャンセルされるのはよくある事なのですが、「よりによってこの2つか!」と思いました。
メーカーは「技術的な問題や注文が生産する量に達しなかった」などの連絡をしてきますが、ほぼ受注量の問題だろうと思います。各メーカーの生産方針や価格帯、コレクションのバリエーションにもよると思いますが、特にスニーカースタイルのシューズは、生産にある程度の量を要する場合が多い。その上今回キャンセルされた様なちょっと独創的で、そのスタイルにのみ使用されているような木型やソール、素材などを使ったデザインの靴だとなおさら注文数が少量では生産に至らないだろう。
サンプル感覚で我々の分だけ生産してくれたら最高なのですが、スニーカーではありえない。(こうなったら、高コストでも自分でそんなスニーカー工場を作るしかない。)
普通にお洒落なタイプならいくらでもあったのですが…私自身が凄く好きなスタイルのシューズゆえに拘って選んだものは、世界中の冷静なバイヤーたちの審美眼に叶わなかったのか。そういった市場に出まわる事の無い惜しい靴もたくさんあるのです。
面白い事に、展示会場を歩いていると日本人バイヤーのニューバランス着用率の高さにびっくり。
特に今回は多くの女性が履いているのを見かけました。(割合からするとレディスでは流行っているのでしょうか?)外国人バイヤーではあまり見かけなかったので日本人の特徴かと思われます。レギンスのように細いパンツにカラフルな色のチョイスで、ランニングシューズを上手く履きこなす感覚は、さすが女性陣。いっぽう男性には前々からファッション業界にもファンの多いブランドですが、会場で見かけた方々だけで言えば、購入の動機やファッション感覚が女性とは違うような気がします。
私は、10代の頃に夢中だった反動や仕事柄など色々な意味で、スポーツブランドのスニーカーでは満足できない気分がずっと続いています。ナイキやアディダスなど運動用に買う事はありましたが、お洒落で履く為に買いたいと思った事は、この業界に入ってからはありませんでした。だから今イタリアメーカーを中心としたこのようなスニーカーの動向、特にこの1,2年ジョギングタイプのスニーカーに注目が集まっている事は、個人的にもうれしく、目新しかったり独創的だったりするモノを見ると、自分でも履きたいとの思いからついつい買い付けてしまいます(やっぱり皆が履いてなくて、それどこの靴?って思われるような、カッコいいのが欲しい)。今期は残念な結果でしたが、しばらくは要注目スタイルですので旬なうちにヒスゲートらしい選択の商品をまた紹介出来ればと考えています。
展示会で気づいた傾向は、前回までカジュアルなレザーシューズに多く使われるようになったビブラム社などの軽量ラバーソールをさらに軽量化させフラットな凹凸の形状にしたエクストラライトソールと呼ばれるゴム底が、ドレッシーなレザーシューズやマウンテンブーツスタイル、スポーティーカジュアルシューズなど様々なスタイルに実験的とも言えるほど多く使われていたのは大きな傾向。特に丸いフォルムをしたローファーに使われたエクストラライトソールの靴は未来的でトレンディーかつ履き心地も抜群。
スニーカーに関しては、コンバースタイプのスニーカーが相変わらず多く、鋲を打った物など展示会以外でも街中のショップにゴロゴロ溢れていました。
高級ブランドショップの今秋冬商品をウィンドーでチェックしているとメンズは丸い木型のレザーシューズがほとんど、フェラガモのように比較的変化の少ないブランドまでがトリッカーズのカントリーラインの様に丸くてボリュームのあるウィングチップを提案しディスプレーしていたのが印象的でした。2013.3月



06-6533-6590

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